経営再建・経営改善
改善計画の骨子 (1)売上対策 前項の基本方針でも述べましたが、経営改善計画におきましては、売上高増加に固執した対策は避けております。なぜなら、無謀な売上対策を行うことは資産や経費をも増加させることにつながり、健全な収益体質への変革が難しく…
実現可能な経営改善計画書・経営再建計画書 経営改善計画書や経営再建計画書(以下、「再建計画書」と省略)作成の大原則は 「再建計画書は金融機関に提出するのが目的ではない。」 ということです。 「内に対する宣言書」であり「外に対する誓約書」である…
売上を上げるより、原価率とロス率を下げる「原価(仕入)対策」 経営危機に陥って資金繰りに苦しんでいる会社の多くは、売上さえ戻れば何とかなると考え、また目先の資金を確保するために原価割れの受注をしたり、極端な割引セールをする傾向があります。 ひ…
経営再建計画書における金融対策の位置づけを整理してみましょう。 【1】過去の経営総括 A 経営が厳しくなった原因(自社の経営力を含めて) B ここに至ってしまった経営者責任について C その経営者責任をどのようにして果たしますか? D あなたの経営…
私は、『中小企業再生プログラム(旧、経営再建プログラム)』1の最初の「初回問診」で経営危機に陥っている会社の多くで粉飾を見つけます。 再建プログラムに着手させて頂く条件の一つは、この機会に思い切って正直に、粉飾をやめてもらうことです。 この時、…
「金融対策」 金融対策は緊急資金繰り対策とは異なりますがここでは再建計画書を提出するという条件で述べていきたいと思います。 私は『中小企業再生プログラム(旧、経営再建プログラム)』においては、基本的に金融機関のリスケは出来るだけ避けて再建策を…
経費削減対策のなかで必ず大きな問題になるのは従業員のリストラの話です。 私は、中小企業再生プログラム(旧、経営再建プログラム)においても、リストラを絶対やらない主義です。 損益計算書上では何割かの従業員をリストラすれば、再建できる数字が上がっ…
【旅費交通費】 出張 出張費や日当も再チェックが必要です。 経営危機に陥る会社の多くは、旅費規定や出張規定が存在しない会社です。 出張の宿泊に関しても、会社から決めるのはせいぜい管理職は一泊〇〇円、一般社員は〇〇円を守るように支持しているぐら…
このブログを読む前に、必ず で、経費削減対策の 「ものさし」や「考え方」を読み返してしておいてください。 【備品消耗費・事務消耗費】 全ての経費科目について言えることですが再建期間中の「ものさし」を利用して稟議システムを導入しなければなりませ…
【役員報酬】 経営危機に陥ってる中小零細企業はパートさん以下の給与にまで落としている会社とそのような状態になっても高額の役員報酬を取っている会社に大別できます。 決算書だけを見ている経営コンサルタントは短絡的に役員報酬を下げなさいとアドバイ…
会社がひとつになれるかどうかは「経費削減対策」に掛かっている 経費削減対策は、企業再生、経営改善のメインプログラムです。 ここがうまく行けば企業再生、経営改善の成功が見えてきます。 そのためには、まず経費削減対策は従業員の皆さんにも参加しても…
経費削減対策のみ実行されても会社は良くなりません。経費削減対策は中小企業再生プログラム(旧経営再建プログラム)の一部であるということをご理解ください。 私が、経営危機に瀕した中小零細ファミリー企業の再生・再建から健全化、さらに『長寿幸せ企業…
私に相談されるほとんどの皆様は 「経費削減は既にとことんやっており、乾いた雑巾からはもう1円の経費も削減できない」 とおっしゃられます。 しかし、私が実際にお伺いして「経費削減対策」を実行しますと、削減できる経費が山ほど出てきます。私に言わせ…
いまの会社の内部からどのようにしてお金を生み出すか、それが「資産負債対策」 支払い優先順序は、あくまで資金繰りが苦しい緊急時における苦肉の策です。 支払期日を延ばす“延命方法”を述べただけであって、支払義務がなくなったわけではありません。いず…
【連動式財務三表】を作成して自社の問題を把握する 【連動式財務三表TM】 最初にやることはお金を借りてくることではなく、お金が出て行く事を止めること、すなわち「止血」です。 そのためには今に至った根本的な原因を掴まなければなりません。 私が、事…
経営再建プログラム開始の三条件 経営再建プログラム 初回問診の事前資料として相関図とともに 実際に「守りたいもの」を問診票で記入して頂きますが、その殆どは、 今の街での家族との安寧な生活 自宅 連帯保証人の財産 などです。 「ここで自己破産を選択…
守りたいモノと守らなければならないモノ とりあえず応急的な止血ができたら、すぐに再建(改善・再生)対策に取り掛かる必要があります。 しかしその前に、経営者ご自身が本当に望んでいるのはどうすることなのか、「本人はどうしたいのか?」を見極めなけ…
必ず反対する人がいる 反対 経営再建や新規事業開発などで企業が大きな変化を必要とするときには必ずと言ってもいいくらい反対する人が出てきます。 あまりに反対が多いので、経営再建がうまくいかないと悩む経営者がいる一方、従わないのならやめてしまえと…
お金って不思議なものです。 私自身も 倒産 倒産を経験していますから、非常に分かります。 「入る」ことばかりを考えれるから、借金やカードローンにどんどん落ち込んでいくんです。 もう倒産する前というのはみんな経営者は狂っていますから、ともかく会社…
あっと間に消えて言うお金 次に大事なことは、最初に気づかなければならないことなのですが、経営者が「徳性」を取り戻すことです。 残念なことですが、経営危機に瀕し、資金繰りに窮した経営者は、この「徳性」を失いかけて、正常な判断ができにくくなって…
具体的な「入を計って、出るを制す」には学びと知恵が必要です。 三戸岡道夫「二宮金次郎の一生」栄光出版社p 56~ に二宮尊徳が服部家の復興の中で借金を頼みにきた女中に薪の節約で借金を返す方法を教えるくだりがありますが 今の方法では薪は節約できない…
「入るを量りて、出ずるを制す」 は四書五経の五経のひとつ礼記の言葉ですが、それよりも二宮金次郎がよく使った言葉として知られています。 また、稲盛和夫さんがJAL再生を引き受けられた時の記者会見でこの言葉を使われてその決意を述べられたことが記憶に…
優良企業企業が、再び経営危機に陥るのは、慢心して、「習慣」と「変化・進化」を忘れ、逆に「奢り」が現れたことに原因があると言い切っても過言ではありません。 永続優良企業であり続けるのは、経営再建プログラムよりもっと難しいのかもしれません。 再…
成功させる経営再建の第一歩は、「どんな苦しくてやりたくない対策でも実行し、継続し、絶対に再建させる」という経営者の強い決意 これまで関与させていただいた企業の中には、 再生・再建がうまくいって健全企業化できた企業 健全企業化できたのみではなく…