小さな会社の「経営改善講座」経営救急クリニック

このブログ小さな会社の「経営改善講座」は経営危機に陥った中小零細企業や個人事業者が、経営危機脱出から永続優良企業になるまでの具体的な考え方や対策を講座スタイルでお届けしています。 井上経営研究所(代表 井上雅司)は2002年から、「ひとりで悩み、追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、中小企業・小規模零細ファミリー企業を対象に 赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業の経営再建や経営改善をお手伝いする「経営救急クリニック」事業 再生なった中小零細ファミリー企業を俯瞰塾などの

 このブログ[小さな会社の「経営改善講座」は経営危機に陥った中小零細企業や個人事業者が、経営危機脱出から永続優良企業になるまでの具体的な考え方や対策を講座スタイルでお届けしています。          井上経営研究所(代表 井上雅司)は2002年から、「ひとりで悩み、追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、中小企業・小規模零細ファミリー企業を対象に 赤字や経営危機に陥った中小零細ファミリー企業の経営再建や経営改善をお手伝いする「経営救急クリニック」事業などを展開しています。

経営改善を成功させる「3つのモノサシ」

2 経営改善計画の基本方針 (1)基本的考え方 弊社に健全な収益体質を浸透させるためには、経営改善の柱を売上高増加に依存するのではなく、売上高が変動したとしても最大の利益かつ最大のキャッシュフローを生み出すことであると考えます。なぜなら、売上…

経営改善計画書サンプル

改善計画の骨子 (1)売上対策 前項の基本方針でも述べましたが、経営改善計画におきましては、売上高増加に固執した対策は避けております。なぜなら、無謀な売上対策を行うことは資産や経費をも増加させることにつながり、健全な収益体質への変革が難しく…

経営改善計画書は金融機関に提出するのが目的ではない

経営改善計画書を作成するにあたって、まず、「経営改善計画書」がどのようなものか、 「経営改善プログラム講座」実務テキスト(著者 井上雅司・水谷一生)有限責任事業組合小規模企業支援協会刊 の抜粋に目を通してみてください。 「経営改善計画書」見本 …

借入金返済の計画作成

借入金返済の計画作成 「経営改善計画書」を作成する前に、その資料として添付すべき「借入一覧表」を作成します。 「借入一覧表」とは、単に「今、どこからいくら借りているか」という現状をまとめた表ではありません。 今後5年間を見通して、自社が計画通…

金融機関から望まれる経営改善計画書

実現可能な経営改善計画書・経営再建計画書 経営改善計画書や経営再建計画書(以下、「再建計画書」と省略)作成の大原則は 「再建計画書は金融機関に提出するのが目的ではない。」 ということです。 「内に対する宣言書」であり「外に対する誓約書」である…

売上を上げるより、原価率とロス率を下げる「原価(仕入)対策」

売上を上げるより、原価率とロス率を下げる「原価(仕入)対策」 経営危機に陥って資金繰りに苦しんでいる会社の多くは、売上さえ戻れば何とかなると考え、また目先の資金を確保するために原価割れの受注をしたり、極端な割引セールをする傾向があります。 ひ…

経営再建(改善)計画書における金融対策の位置づけ

経営再建計画書における金融対策の位置づけを整理してみましょう。 【1】過去の経営総括 A 経営が厳しくなった原因(自社の経営力を含めて) B ここに至ってしまった経営者責任について C その経営者責任をどのようにして果たしますか? D あなたの経営…

経営改善計画書・・早い段階ならリスケなどやらなくても経営再建することは十分可能です

経営が危機的状況でなくても、 ●新規借入・借換を行なおうとされている経営者 ●個人から会社に1円でもお金を投入する必要のある、又はすでに投入している経営者 は未来の危機を未然に防ぐためにも一度「経営改善計画」に取り組んでください。 何度も申し上…

金融機関に借入を断わられたときこそが、優良企業になる最大のチャンスです。

私は、『中小企業再生プログラム(旧、経営再建プログラム)』1の最初の「初回問診」で経営危機に陥っている会社の多くで粉飾を見つけます。 再建プログラムに着手させて頂く条件の一つは、この機会に思い切って正直に、粉飾をやめてもらうことです。 この時、…

金融機関は一取引業者として交渉する

「金融対策」 金融対策は緊急資金繰り対策とは異なりますがここでは再建計画書を提出するという条件で述べていきたいと思います。 私は『中小企業再生プログラム(旧、経営再建プログラム)』においては、基本的に金融機関のリスケは出来るだけ避けて再建策を…

社員のリストラは絶対やらない 「経費削減対策」勘定科目別その4

経費削減対策のなかで必ず大きな問題になるのは従業員のリストラの話です。 私は、中小企業再生プログラム(旧、経営再建プログラム)においても、リストラを絶対やらない主義です。 損益計算書上では何割かの従業員をリストラすれば、再建できる数字が上がっ…

経営危機に陥る会社の多くは、旅費規定や出張規定が存在しない会社「経費削減対策」勘定科目別その3

【旅費交通費】 出張 出張費や日当も再チェックが必要です。 経営危機に陥る会社の多くは、旅費規定や出張規定が存在しない会社です。 出張の宿泊に関しても、会社から決めるのはせいぜい管理職は一泊〇〇円、一般社員は〇〇円を守るように支持しているぐら…

広告宣伝費は麻薬・・「経費削減対策」勘定科目別その2

このブログを読む前に、必ず で、経費削減対策の 「ものさし」や「考え方」を読み返してしておいてください。 【備品消耗費・事務消耗費】 全ての経費科目について言えることですが再建期間中の「ものさし」を利用して稟議システムを導入しなければなりませ…

経費科目別の経費削減の考え方

【役員報酬】 経営危機に陥ってる中小零細企業はパートさん以下の給与にまで落としている会社とそのような状態になっても高額の役員報酬を取っている会社に大別できます。 決算書だけを見ている経営コンサルタントは短絡的に役員報酬を下げなさいとアドバイ…

会社がひとつになれるかどうかは「経費削減対策」に掛かっている 経費削減対策は、企業再生、経営改善のメインプログラムです。 ここがうまく行けば企業再生、経営改善の成功が見えてきます。 そのためには、まず経費削減対策は従業員の皆さんにも参加しても…

中小企業再生プログラム(旧経営再建プログラム)

経費削減対策のみ実行されても会社は良くなりません。経費削減対策は中小企業再生プログラム(旧経営再建プログラム)の一部であるということをご理解ください。 私が、経営危機に瀕した中小零細ファミリー企業の再生・再建から健全化、さらに『長寿幸せ企業…

経費削減対策の重要な道具-「ものさし」

私に相談されるほとんどの皆様は 「経費削減は既にとことんやっており、乾いた雑巾からはもう1円の経費も削減できない」 とおっしゃられます。 しかし、私が実際にお伺いして「経費削減対策」を実行しますと、削減できる経費が山ほど出てきます。私に言わせ…

会社の内部からお金を生み出す「資産対策」

いまの会社の内部からどのようにしてお金を生み出すか、それが「資産負債対策」 支払い優先順序は、あくまで資金繰りが苦しい緊急時における苦肉の策です。 支払期日を延ばす“延命方法”を述べただけであって、支払義務がなくなったわけではありません。いず…

金融機関との関係は重要取引(仕入)先との関係と全く同じです。特別な存在ではありません 【日繰り資金繰り表】ができても資金繰りがショートするまでに時間のない会社の場合は、緊急手当てを施す必要があります。 期日に支払うべき1000万円のお金が必…

「日繰り資金繰り表」で Xday(予想経営破綻日)を把握する

「日繰り資金繰り表」は少なくとも3ヶ月後くらいまでは作成し、ショートする日と金額を特定します。 「日繰り資金繰り表」を作成することによって、冷静な判断でその対処策を実行することができるのです. 要するに前日の残高に当日の入金予想と出金予想を入…

資金繰りが悪いとき、「月単位」の資金繰り表は役に立たない

資金繰り対策の原則 資金繰り対策で最も基本的な原則は、一時の感情や軽はずみな判断で、場当たり的な行動をしないことです。 自分や家族の預貯金や保険を切り崩して会社にお金を入れたり、カードローンやノンバンクから借入したりすることは、絶対にやめて…

緊急の資金繰りに日繰り資金繰り表

【日繰り資金繰り表】の目的と重要点 日繰り資金繰り表 先ずその重要点を説明するには、【日繰り資金繰り表】誕生のいきさつからお話しなければなりません。 企業再生コンサルタントの道を歩みだした当時、再生現場で最初に取り掛かる仕事は、現在と同じく、…

止血の必需品は「日繰り」の資金繰り表

【日繰り資金繰り表】を作れば対策が見えてくる 手遅れにならないために・・ 経営危機に直面したとき、私もそうであったように、この経営危機を誰にも悟られてはいけないと、経営者は追いつめられ、孤独になり冷静な判断をすることが出来なくなります。 資金…

【連動式財務三表】を作成して自社の問題を把握する

【連動式財務三表】を作成して自社の問題を把握する 【連動式財務三表TM】 最初にやることはお金を借りてくることではなく、お金が出て行く事を止めること、すなわち「止血」です。 そのためには今に至った根本的な原因を掴まなければなりません。 私が、事…

明日24日午前9時から「今年の悩みは今年のうちに・・経営の悩み解決に井上雅司の無料電話経営相談」スタートです

会員でなくても、予約なしでも無料電話経営相談OK!「今年の悩みは今年のうちに・・経営の悩み解決に井上雅司の無料電話経営相談」 12月24日~27日 9時~12時 14時から18時 無料電話相談実施中です 今年も余すところあと1週間あまりです。 中小…

守りたいモノとまもらなければならないモノ

経営再建プログラム開始の三条件 経営再建プログラム 初回問診の事前資料として相関図とともに 実際に「守りたいもの」を問診票で記入して頂きますが、その殆どは、 今の街での家族との安寧な生活 自宅 連帯保証人の財産 などです。 「ここで自己破産を選択…

人が後悔するのはやって失敗したことよりも、なぜあの時やらなかったのかということ

守りたいモノと守らなければならないモノ とりあえず応急的な止血ができたら、すぐに再建(改善・再生)対策に取り掛かる必要があります。 しかしその前に、経営者ご自身が本当に望んでいるのはどうすることなのか、「本人はどうしたいのか?」を見極めなけ…

経営再建や新規事業開発には必ず反対するひとがいる

必ず反対する人がいる 反対 経営再建や新規事業開発などで企業が大きな変化を必要とするときには必ずと言ってもいいくらい反対する人が出てきます。 あまりに反対が多いので、経営再建がうまくいかないと悩む経営者がいる一方、従わないのならやめてしまえと…

お金って不思議なものです。お金って貯まりだすと早いんです。

お金って不思議なものです。 私自身も 倒産 倒産を経験していますから、非常に分かります。 「入る」ことばかりを考えれるから、借金やカードローンにどんどん落ち込んでいくんです。 もう倒産する前というのはみんな経営者は狂っていますから、ともかく会社…

あなたは、なぜお金を借りてもすぐに苦しくなるのでしょうか?

あっと間に消えて言うお金 次に大事なことは、最初に気づかなければならないことなのですが、経営者が「徳性」を取り戻すことです。 残念なことですが、経営危機に瀕し、資金繰りに窮した経営者は、この「徳性」を失いかけて、正常な判断ができにくくなって…