経営が危機的状況でなくても、
●新規借入・借換を行なおうとされている経営者
●個人から会社に1円でもお金を投入する必要のある、又はすでに投入している経営者
は未来の危機を未然に防ぐためにも一度「経営改善計画」に取り組んでください。
何度も申し上げている通り、金融対策は経営再建計画(または経営改善計画)の柱の一つに過ぎません。
再建や資金繰り・銀行対策関連書籍のタイトルは実に過激なものが多いのですが
【あなたの会社はまだまだ借りられる】なんてことを迂闊にやってはいけませんし
【借金にケリをつける法つける法】や
【借りた金は返すな】なんて経営をするつもりなら
本当の再生・再建は絶対ありえません。
経営の結果作ってしまった借金は経営を継続する以上経営の中から返さなければなりません。その意味で書籍のタイトルで心理を突いているのは
経営再建の期間中【金を借りずに時間を借りなさい】ということくらいです。
これらの著者の名誉のために申し上げますが、中身はタイトルほどいいかげんではありません。実際に同じような手法を使うケースは随分とあります。
但し、どの手法をあなたの会社が取るべきかは実際に現場に入りヒト・モノ・カネのすべてを見て判断しないと取り返しのつかないことになります。
これら書籍の事例を読むといとも簡単に再建できるように思えますが実際の現場では経営者や社員の方々が血の出る努力をされているのをお忘れなく!
100社あれば100社とも再建のスキームは違います。
【コピーすればすぐに使える超簡単経営改善計画書】なんてことは絶対にありえません。
金融機関からうまくリスケや新規借り入れを実行できても再建が成功するかどうかは再建計画の緻密さと経営者や社員の行動力にあります。
また【倒産は必ず防げる】ということも間違いです。怪我や病気がどんな名医にかかっても治らないことがあるように、危篤の状態で再建のご相談を受けても手の施しようのない場合が多々あります。
口すっぱく申し上げますが、「早期発見、早期治療」にかなうものはありません。早い段階ならリスケなどやらなくても経営再建することは十分可能です。
井上経営研究所の
です。経営危機に陥った企業を経営危機脱出から正常企業になるまでをお手伝いしています。