必ず反対する人がいる
経営再建や新規事業開発などで企業が大きな変化を必要とするときには必ずと言ってもいいくらい反対する人が出てきます。
あまりに反対が多いので、経営再建がうまくいかないと悩む経営者がいる一方、従わないのならやめてしまえと怒鳴りだす経営者もいます。これはどちらもいけません。
人は基本的に「変化を恐れる生き物」です。
また、人には 「自分をよく見せたい」という欲求があるため、失敗する可能性がある挑戦を避けたがります。ですから、そのような従業員に対して過剰にならないで、冷静に対応することが重要です。
また、反対する人の多くは古参の経営幹部です。
典型的なパターンは社長は2代目で、反対する経営幹部は創業社長の右腕で会社を気づきあげた功労者の一人。現社長は生まれたときから知っており、鼻水を垂らして泣いていたのも知っています。中には粗相の処理までしたガキが社長になっているだけと思っている従業員もいます。
このような経営幹部で流れについていけなくなっている人は、自分の存在が希薄になっているのを寂しく思っています。
「井上雅司の経営改善講座」の「戦術」のところでもお話しましたが、
社員というものは、何か命ぜられると、二言目には「できません」と言う人種である。
これに負けたら、企業間競争に負けるのだ。あくまでも要求し続けなければならないのである。
従業員というものは、何か命ぜられると、二言目には「できません」と言う人種だとよ。
できないと反対する経営幹部には、「私も難しいと思うが、君だからこそ無理を承知でお願いしているのだ。」と言って、経営再建の重要課題のリーダーにしてしまうことです。
と言われています*1
『経営再建プログラム』では幹部はもちろん、従業員も各部署やを代表して参加してもらい、プログラムチームを作ります。少人数の会社は基本全員参加です。
それでも、提案した再建策に反対するのなら、
「どうすれば再建できるのか、その方法を教えて下さい。」
と、代担案を考えさせることです。
と言うべきです。
次回は、
「守りたいモノとまもらなければならないモノ」
です。
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開催日4件・12月24日〜12月27日暗闇の中にいる追いつめられた経営者に出口の灯りを見つけ出す第1歩です。 経営救急クリニックの「面談による経営相談」は追いつめられ、一人で悩みつかれた経営者の皆様から 「闇夜に一つの光を見つけることが出来た。」 「困難に取り組む決断が出来た」 との感謝の言葉をたくさんいただきました。 「井上経営研究所代表企業再生コンサルタント井上雅司による無料相談」のみで心からの笑顔を取り戻せた経営者も大勢います。
井上経営研究所(代表 井上雅司)は2002年から、「ひとりで悩み、追いつめられた経営者の心がわかるコンサルタント」を旗じるしに、中小企業・小規模零細ファミリー企業を対象に