経営再建計画書における金融対策の位置づけを整理してみましょう。
【1】過去の経営総括
A 経営が厳しくなった原因(自社の経営力を含めて)
B ここに至ってしまった経営者責任について
C その経営者責任をどのようにして果たしますか?
D あなたの経営決断
【2】経営理念
A あなたの会社のミッション(使命)について
B あなたの会社のビジョン(将来像・目的地)を魅力的な言葉で表してください
C AとBを踏まえての経営理念を記入(注:自社が存在する意義がありますか?)
【3】経営目標
ビジョンを具体的に数値で表してください
【4】事業機会の探索(SWOT分析)
【5】コア・コンピタンスの発見・創造
競争力の源泉となる独自の技術・サービス(差別化程度ではなく独自性・絶対性)
【6】事業領域の選択・確認
【7】中期経営計画書の骨子作成
【8】再建計画書の作成
「うちに対する宣言書、外に対する誓約書」
A 売上対策(売上に頼らない)
C 経費対策(節約ではなく削減)
D 資産・負債対策(現在の【ものさし】で必要か)
E 金融対策(リスケも基本的には問題の先送りということを肝に銘じよ)
【10】再建計画書の刷り込み
誰に対しても説明できるようにする
【11】社内発表会
【12】金融機関との折衝
どうです?金融対策の前にどれだけの準備が必要かお分かりになりましたか?
もう一度言います。
- 金融機関や経営者個人、家族、親戚、友人などのお金を1円でも会社に入れなければ資金繰りを解消できないとき、
- 金融機関が新たな借入を断るとき
こそが、
経営改善や経営再建、企業再生に着手し、
経営の中身を変えて債務超過企業や赤字企業から脱却して黒字の正常企業になり、さらに健全企業から優良企業になる最大のチャンスです。